
まいがちです、その点、短期間に学年または全校で取り組むことができる「行事」は、環境について総合的に学習できるいい機会です。
本校で以下のような行事を通して、環境教育を進めました。
<1年生:ネイチャーゲームを取り入れた校外学習>
色画用紙より4〜5種類の緑や茶色の色と、特色のある4〜5種類の葉の形(本物をコピーしたもの)をあらかじめモデルとして渡し、なるべくその中から探すゲームを行い、自然に親しみながら入学直後の人間関係を広げました。
<2年生1林間学園での総合体験学習>
「体験学習の中から自然の豊かさに目を向けさせる」「林間学園の場だけでなく、その後の学校生活にもつながる活動をつくりだす」ことに重点を置き、以下の教科で取り組みました。
国語:短歌づくり
美術:色づくり、表紙づくり
社会:和紙すき(地場産業)
音楽:サウンドマップづくり
理科:植物観察
体育:フォークダンス(人間関係づくり)
こうした活動を通して事前指導を進めていくと、生徒の中から「登山道のゴミを拾ってこよう」という声があがり、実行しました。
<3年生:環境ボランティア施設へのグループ訪問>
自分たちが興味を持った環境ボランティアの施設を東京都内の17ヶ所から選び、グルーブ毎に訪ねて、お話をうかがい、感想をまとめて発表しました。進路について考える時でもあり、自分たちが守り育てていきたい問題について熱心に話してくださる人達の熱意に「人としての生き方」を考えた生徒も多かったようです。
<全校1文化祭(各学級、各学年からの取り組み)>
環境問題について調べたり、牛乳パックを利用した紙づくりに挑戦するクラスなどがありましたが、その中でも1年生は2万個の空き缶を集め、リサイクルを呼びかける「大壁画」を完成させました。また、アルミ缶のリサイクルについて施設を訪問して調べたり、それを発表したり活動を広げていきました。
<全校:環境集会>
昨年は尾瀬で自然を守るボランティア活動をしている大学生から話を聞く「環境に働きかける大学生」という集会を、今年は生徒を対象にしたアンケートや学校の古紙を回収してくれる業者の方のお話、環境委員会の寸劇を盛り込んだ「環境問題について考える」という集会を生徒会主催で行いました。
<全校:古新聞回収>
10年ほど前からユニセフヘの募金を目的に生徒会が続けてきた古新聞回収にリサイクル活動の視点を加えて実施。2週間に1度の割合でクラス毎に集め、その量を木材に換算し「南中の森」として掲示しました。
<その他:松戸市生徒活動発表会や千葉県子ども環境会議への参加・発表>
4 PTAとの連携
PTA活動として続けてきた「廃品回収活動」や「バザー」などリサイクル・リュース活動への参加や、おじいさん・おばあさん達の知恵を共に活動することの中から学ぶ「三世代交流会」の開催などを通して地域の方々との連携もはかりました。
4年前に、林間学園での総合的体験学習を通した取り組みからスタートした本校の環境教育ですが、当初何が環境教育なのか、どのように進めていったらよいのか、まったくの手探り状態でした。しかし、県や市の指定をいただくなど研究も進み、環境教育は特別なものではなく、日々の生活のなかで「環境に対する意識」を持って取り組めば、ほとんどの教科。領域ですすめていくことができるも
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